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8.演劇・文芸作品に見る奈良・大和

【歌舞伎】吉備大臣支那譚

豊原国周:
【吉備大臣支那譚(きびだいじんしなものがたり)】
安禄山 吉備大臣 玉蘭女 玄宗皇帝
明治20年(1887年)
大判錦絵3枚続き


河竹黙阿弥(かわたけ もくあみ:1816〜1893)の作による歌舞伎作品で、
唐へ渡った吉備真備が、さまざまな難題に直面しつつも、
阿倍仲麻呂の霊の助けを借りるなどして、それらの難題を解いていくといった筋になっています。
(初演:明治8年/1875年)

掲載図は、升目にびっしり書かれた漢字を一定の法則で順に読み解いていく
「野馬台詩(やまたいし)」という予言書を解くよう玄宗皇帝から命じられた真備が、
天井から降りてきた蜘蛛が糸を引き、その順を図面上に示したのを見て、
見事に解読に成功するという場面を描いたものです。

【能】百萬


歌川国芳:「賢女烈婦伝」
百萬
天保ごろ(1830〜44年)
大判錦絵

世阿弥(ぜあみ:1363?〜1443?)の作とされる能楽の作品です。

大和の国に住んでいた女性「百萬」が、夫と死別し、更には忘れ形見の幼子と生き別れた悲しみから
物狂いとなり、諸国をさ迷い歩いたのちに、京の嵯峨の清涼寺で行われている大念仏に行き会う。

ここで百萬は大念仏の音頭を取りつつ、更に法楽の舞を踊り、諸国を巡り歩いてきた様を物語るが、
その時、見物の群集の中にいた、清涼寺に預けられていた我が子と再会を果たして、
再び大和の国へと帰っていく…という筋運びです。

 

 

1.神話から伝説の時代へ 2.飛鳥の朝廷 3.奈良の都 4.源平の盛衰
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